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"モスラ対ゴジラ"からゴジラシリーズは始まった(特撮Ch⑪)

Posted on 2018.03.03(Category:奥田大器は語りたい)

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ハッピーランドに行こう。
純朴悪徳興行コンビの奥田大器です。
いつの世も金儲けの事ばかり
考える奴はいるものです。

今回の特撮Chは『モスラ対ゴジラ』。
1964年の作品です。
この1964年というのは怪獣特撮史的に
とんでもない年です。
GW映画としてこの『モスラ対ゴジラ』、
夏休み映画として『宇宙大怪獣ドゴラ』、
正月映画として年末には
三大怪獣地球最大の決戦』。
とんでもない量産体制に入ります。
どうなってるんだ1964年。

ここから1966年の『ウルトラマン』まで
怒涛のペースで怪獣映画が作られます。
それも東宝以外の映画会社も参入します。
この流れが1966年の
"第一次怪獣ブーム"に繋がります。
20180303_tokusatsu_02_CsdkAOXVIAAy6bz.jpg
この映画、合成が素晴らしい。
浦沢直樹大先生に言わせると
「まるで宗教絵画の様。」
まさにその通りだと思います。

公開からおよそ30年後の
1992年公開『ゴジラvsモスラ』特報予告で
この旧モスゴジのシーンが使われていましたが
そんなに違和感無かったもん。

合成技術は今と比べ物になりませんが
構図、縮尺、人の逃げ方、
それらが調和して強烈に醸し出されるケレン味。
全てが完璧。
観客の想像力を刺激して止まない
合成カットの連続です。
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このモスラの卵が漂着する合成カットなんか
モスラ」というキャラクターを
全て表現してしまっている
完璧な"一枚絵"だと思います。

モスラの持つ幻想感と人間社会の現実感が
見事に絡まってこれから始まる映画への
期待感が最高潮に高まります。

何故、この『モスラ対ゴジラ』から
ゴジラシリーズが始まったか?
そこら辺は是非特撮Chご覧下さい。
私の筆力では書き切れません。
それではどうぞ。


【大器の器Ch】第211話
特撮Ch⑪
『モスラ対ゴジラ』から始まった。



・次回の特撮Ch⑫、
『宇宙大怪獣ドゴラ』はこちら。


・前回の特撮ブログ(特撮Ch⑩)
『海底軍艦』はこちら。

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