三重県伊賀市の蓑虫庵に水琴窟の水音を求めて

大器の器活動ブログ

やがて死ぬ けしきは見えず 蝉の声
どうも、心の俳句野郎の奥田大器です。
水琴窟探訪に行って参りました。

三重県伊賀市の蓑虫庵です。
伊賀は信楽(甲賀)の隣。車で30分も掛かりません。信楽の住民は伊賀のアピタに行きます。

伊賀は言わずと知れた俳聖松尾芭蕉の故郷です。歴史教科書の中のビッグネーム。奥の細道を知らない人はいません。

そんな芭蕉の弟子、服部土芳が建てた庵です。芦馬さんですよ。変わった名前だなと記憶に残っていませんか。そんな芦馬さんが住んでいたのが蓑虫庵です。そんな蓑虫庵には水琴窟があります。信楽から車で30分。これは聴きに行くしかない。

これが蓑虫庵の水琴窟です。

奥の茶室の庭の隅にそっと設置されています。素朴な良い水琴窟です。水琴窟はひっそりと置いてあるのが僕は好きです。水音も聴いてみました。どうやって音を響かすか。

こうやって響かせます。
水琴窟って形が解り難いよね。知らなかったらただ水が溜まってるだけと思うもんね。水をかけて下さい。

どんな水音が響くかは是非ご自分で確かめて下さい。水琴窟というのは甕を埋めますからどうしても堆積物が溜まるんですね。最初は響いても時間が経てばどうしても高い音が出難くなる。蓑虫庵の水琴窟は良い水音です。

岩にしみいる蝉の声、けしきは見えず蝉の声。蝉を通して死生観を俳句に刻み込む松尾芭蕉。

蝉と桜は日本の二大儚い代表です。

水琴窟の水滴の水音も儚い。水が形を保っているも一瞬で弾けて音となって消える。
水滴 弾けて 音を知る…それっぽく言ったところで今回の水琴窟探訪記終わります。

是非蓑虫庵に行って下さい。

【大器の器Ch】
本日新作のラジオ公開。

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