実物の水琴窟の水音を聴く意味

20140902當麻寺水琴窟①DSC_0280.JPG
水琴窟探訪家、奥田大器です。

上の写真は奈良は當麻寺の水琴窟です。
先週の土曜日に音を聴きに行って来ました。
20140902科長神社水琴窟①DSC_0331.JPG
この写真は大阪は科長神社の水琴窟です。これも同日に行って水音を
聴いて来ました。

私、奥田大器、陶製水琴窟を作ってます。と皆様にこのHPを通じて
さんざん言っています。

しかし作る基本はまず本物を見て聴く事です。
そして実際に足を運んで実物を沢山見て聴く事によって分かる事があります。

水琴窟の良し悪しもぶっちゃけ分かってきます。
あれ、音、こんなもん。と思う事も正直あります。

しかし脳にガーンと来る程感動させる物もあります。
それが毎回楽しみで次はどんなのかなと思い水琴窟を巡っています。

そして”良い水琴窟”には必ずある条件があります。
それは音とか響きとかの以前の事です。
それは水琴窟の”周り”のしつらえです。

ここの水琴窟の水音の響きは良いなあ~と思う所は全て水琴窟が設置されている
環境が拘って整備されています。
それはその水琴窟を作った人や世話をしている人がその世界観を大事に普段の生活を
送っているのだと思います。

水琴窟の音を出す技術云々の前の話です。(勿論技術は大事です。)
水琴窟を設置しようとする心の余裕の様な物が完全に聴く人の耳に水音を良い響きとして
認識させている様な気がします。

水琴窟とはその物自体では完結する物ではないという事だと気付きました。
“陶器製品”というものは元来そういった性質があるのだと思います。(なんせ千年経っても
形が残っています)

水琴窟を作る人間はその”周り”のしつらえ、水琴窟を潤い溢れる生活空間を作る物と考えて
商品を作っていかなければならないと思っています。

ですので『大器の器』の水琴窟(陶琴シリーズ)はサイズの大きい物は植物を活けれる様にしています。
中々、日常生活で水琴窟の周りをそれ様にしつらえるのは大変な事です。
少しでもお客様の思い思いの植物を活ける事によって生活に水琴窟の空間で”潤い”を感じて欲しい
と思っています。

サイズが小さい水琴窟は形状の関係で植物を活ける事が出来ません。
ですのでより”水音”を楽しんで貰うために一切の電気モーター類を使うのをやめました。

モーターを使い水を自動循環させようと思えば出来ない事もありません。
しかしどうやって水琴窟の”周り”も含めたしつらえを表現するかと考えた場合モーターの音と
電気コードがあったら表現出来ないと思いました。

水を変える手間は掛かるけれども自然の摂理で水滴が落ちる音を直に聴ける商品、
陶製水琴窟にしようと思いました。

これからは水琴窟『陶琴』単体と同時に周りの設置する環境をどう彩れるかという事も
考えて作って行きたいと思います。

本日は失礼致します。

追伸
近日、水琴窟情報局の『水琴窟の水音を訪ねる旅』第四回間もなく公開致します。
第四回は今日のブログの一枚目の写真の奈良は當麻寺です。
ここも水琴窟というかお寺自体が歴史文化、日本のルーツにおいて重要な場所です。
そんな中で聴く水琴窟の水音です。周りの環境とはそういう事だと思います。

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詳しくはこちらをご覧ください。

又、実際に陶製水琴窟『陶琴』シリーズの水音を聴いて頂けるギャラリーも御座います。
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