『大器の器』の工場の中です。信楽焼の製作風景です。

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『大器の器』の工場の中です。実際は雑誌に出てくる様なお洒落な工房ではありません。
茶器から水琴窟まで、色んなノウハウを合わせて製作しています。純朴水琴窟陶芸家の奥田大器です。

信楽の中にはめっちゃお洒落な工房もあります。全部うちみたいなわけではありません。
しかし『大器の器』は”工場”です。陶器工場です。今日はそんな製作現場を紹介させて下さい。
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フリーカップの石膏型に土が入っています。
乾燥して来たら石膏から土が離れて抜きます。それを鉋で仕上げていきます。
この石膏の型に土の厚さを合せるコテ合しは超難しいです。
やり始めた頃はそれの感覚が解らず2~3時間潰した事あります。
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これは食器の皿の原型です。
これを一枚一枚皿に仕上げていきます。
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これは茶器(注器)の蓋を仕上ています。
職人さんの完全な”勘”で透かし彫りを入れていきます。
なかなか出来ません。僕だとちょっとぶれます。正直に言います・・・。
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これが石膏型に合わせるコテです。
これを作るモノによって全て位置を調整します。

この技術が水琴窟にも生かされています。
と言うか全部が何かに繋がっています。まさにノウハウです。
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最後に今作っている抹茶碗です。
水琴窟や水鉢以外にもこんな物も作っています。

ロクロでの手引きも技術ではありますがこの様な作り方もあります。
作るモノや条件によって色んな技術を使い分けたり合わせたりして作っていきます。
工場には色んな機械や技術が詰まっています。守っていかなあきません。

最後に、以前デザイン系の学校の先生と生徒が『大器の器』に見学に来ました。
いたく先生は感動され生徒に「これがホンマの仕事場やで、学校の環境とは違うんやで。」
と言っていました。
よく考えたらちょっと失礼な様な気がします。

それでは本日は失礼致します。

【追記】
『大器の器』ギャラリー今週土曜日(6日)オープンします。
実際に足を運んで水琴窟を体感して下さい。
場所、時間等の詳細はこちら

※そんな技術を駆使して作っている水琴窟『陶琴』の音色をどうぞ。

『純朴陶芸家 創作 大器の器』
場所:滋賀県甲賀市信楽町長野1330-2
電話:0748-82-0186

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