粘土の水の量がちょうどいい

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赤土に水を混ぜる。
混ぜるのは基本の
陶芸家の奥田大器です。
信楽で陶器を作っています。

機会ロクロという
石膏型とコテを駆使した製作方法で
陶器商品を作っています。

この方法、
土(粘土)の粘度が命。
粘度が高すぎても低すぎてもダメ。
ネチャネチャでもカラカラでもダメ。
ちょうどいい粘性だと
仕事のスピードが違います。

出来る数が全く違う。
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この淵です。
ここが大事。
そう簡単に淵は出ないんですよ。
ネチャネチャだとヘラに
引っ掛かって何度も潰れる。
カタカタだとヘラが”飛ぶ”。

土のちょうどよい硬さ、
そしてコテを押す力加減。
型だから誰でも出来るんでしょ。
たまに言われますがそんなこたあない。

僕は下手なんですよ。
まだどんどん見てる間に
出来た型が積みあがっていくなんて事は
たまにしかないです。
その時はどんな時か、
土の粘性がベストな時です。

力も要らない。
淵がコテに引っ掛かる事も無い。
すうっと土が上がって来る。
快感!

これ土が駄目だと
無駄な力が関節にかかって
次の日めちゃくちゃ痛いんです。
肘の奥深くからズンズン来る疼きの痛み。
何故か足の裏とかも
パンパンに腫れて痛くなる。
最初は痛風かと思ったもん。
調べたら尿酸値異常無し。
よく考えたら痛くなる時、
絶対前日に機械ロクロ押してたんだわ。
あの痛みは…耐え難い。

ですので痛みに襲われない為にも
いい粘土を常に作れるように
水の量の感覚を覚えましょう。

【大器の器Ch】

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