窯の中の酸素量で水琴窟の音は変わる!!

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微妙なもんです。
純朴水琴窟陶芸家の
奥田大器です。

苦戦している透水器についてです。
(光明が見えて来ましたよ。)
写真の3つ共其々色が違うと思います。
これは窯で焼く時の酸素量で
出てくる色合いです。

窯で焼く時は、
“酸化”、”還元”という二つの方法があります。
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左が”酸化”焼成の透水器、
右が”還元”焼成の透水器です。

酸化は名前の通り
焼く時に酸素が入ります。
普通に焼く場合は酸化になります。
焼成中の窯の中に酸素が入る事は
普通の状態だからです。

還元はその窯の中の酸素を出します。
出すと言うか入れません。
酸欠の状態で焼く方法です。

何が違う事になるかというと
“色合い”です。
焼かれる土の風合いが変わります。
同じ土、同じ釉薬、
同じ化粧、同じカロリー、
しかし酸素の状態で色合いが変わります。
一般的に還元焼成の方がくすみます。
渋くなるといった感じです。

そして透水器、
水琴窟にとって大変重要な事も変わります。
焼き締まり方が変わります。
還元の方が焼き締まります。
還元の方が水が漏れ難くなります。
・・・理論通りなら。

酸化の方がよく漏れる訳です。
しかし・・・、
何か解らんけど逆なんです。
壺八で作ったら・・・。

酸化の方が漏れません。
還元の方が漏れます。
まあ、窯の中の場所によっても
違って来ますから
あり得ない話でも無いんですが。

しかし納得いかん。
実際に作ると不思議な事が起こります。
机上の計算と違う事多過ぎ。
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この透水器は酸化焼成です。
酸素の量の違いで色合いが
変化しています。

難しいですね。
水琴窟一筋縄ではいきません。
水の漏れる量を調整するために
焼き方自体変える事もあります。

窯自体が変わって来るから大変です。

【大器の器CH】第34話
酸化と還元では
水落が微妙に違います動画をどうぞ。

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