茶碗の高台拭き

大器の器活動ブログ

皆さんお疲れ様です。
水琴窟陶芸家の奥田大器です。

水琴窟陶芸家と名乗っていますが
水琴窟ばかり
作っている訳ではありません。

本日茶碗製作の話を。
現在の信楽焼の主軸は食器です。
本当は大きな物、
“大物”の産地なんですけどね。
土に腰があって
しっかりと立ち上がるんです。

風呂なんてものは信楽の土の
特性をまさに活かした商品です。

話、茶碗に戻します。
うちの茶碗に使う釉薬は粘性が強いんです。
ドロッとしている訳です。
釉薬が高台に分厚く付いちゃうんです。

そのまま焼いたら窯の棚板にくっつきます。
(棚板とは窯の中で商品載せる板です。)
ですので一つ一つ手で拭いていきます。

↑の写真は社長がその作業している様子です。

その次はスポンジでさらに拭きます。
この時に変に力が掛かっちゃうと
ポロっと釉薬剥がれたりします。

そうなったらもう一回釉掛け。
…大変。

棚板に接触する部分、
高台の底を綺麗にします。

これ一個一個やっていきます。
何度も言います…大変。

詰めたらしっかり焼いていきます。
いい感じで窯から出て来るでしょう。

水琴窟も作りますが
茶碗も作ります。
むしろ茶碗や急須の方が
よく作っている気がします。
さっきまで急須の蓋を削って
取っ手の形を仕上げていました。

陶器メーカーの可能性は宇宙より広い。

【大器の器Ch】
凄い久しぶりに唐突にコメントが来ました。
有難うございます。

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