水琴窟は”水落”が命

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焼き上がってきましたよ!!
純朴水琴窟陶芸家の
奥田大器です。

以前からちょくちょく言ってました
新透水器の試作。
窯から出て来ました。
水落具合の試験しました。
しかし・・・色々考える事が出て来ました。

結果的には大成功です。
まだ完成という訳では無いですが
確実に光が見えました。
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もう落ちすぎです。
ダラダラです。
でもこれだと後は簡単、”閉める”だけです。
今までどうしても水音の量を
増やす事が出来ずに苦心していました。

それがよく落ちると言う事は
後は原料調整して水を閉めるだけです。
これはそんなに難しい事ではありません。

しかしですね・・・、
ちょっと考える事が出て来てしまいました。
そんなに水を落とさなくても
いいんじゃないのかと。

実際の庭などに設置されている水琴窟は
そんなに頻繁に水音が響かないんです。
耳を澄ましてたまに聞こえてくる。
聴こうという姿勢があって
初めて響いてくる感じがあるんです。

現状の『大器の器』の陶琴シリーズ
結構そこがいい感じなんです。
そこは自負してます。
そこまで水音がうるさくない。
落ち着いた場所で聴いて頂けると
いい間隔で水音がする。

でもそれだと弱い、
もっと水音を楽しみたいという
意見があったんです。
ですので一度作ってみよう。
もっと水音が頻繁に響くのが
水琴窟だと僕自身も考えていた節がある。

でも教林坊とかに有る水琴窟の事を考えると
そこまで強く、頻繁に
水音を響かせてる訳ではありません。

あくまで”水琴窟”という装置が有る事が大事で、
水音は聴く人の”精神性”に任せている気がします。
最近頭によぎっている事です。

ちょっとその辺り考えて新しい”水落”の調整をします。
がむしゃらに響かせようと考えていましたが
それは少し違うと感じ出してます。
水琴窟の持つ意味をもう一度考えたいと思います。

※【大器の器CH】第24話
“水落”の動画です。

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